矯正治療は歯を動かし終わり歯ならびが良くなっても、それで通院が終わりではありません。保定(ほてい)が控えています。
保定とは、治療後の歯並びを歯列が安定するまで一定期間維持することです。治療後の歯列を維持するために、保定装置(ほていそうち、リテーナーとも呼びます)をつけて年数回通院していただき観察を行います。症例によっては長期間の保定・観察が必要な場合もあります。このページは長期間の保定について説明するために1症例だけをお示し致します。当クリニックで矯正治療後、10年経過した患者さんの写真です。最近は年1回ごとの観察です。
観察時には、歯科衛生士による、歯石除去を含む歯のクリーニングやむし歯のチェックを行ってから診察します。
最初は開咬でしたが、治療後の状態が維持されています。
24歳/開咬
治療前
治療後
主訴
開咬
診断
上顎前歯部の叢生を伴う開咬
年齢
24歳1ヶ月
使用装置
マルチブラケット装置
抜歯有無
上下顎左右の第一小臼歯
治療期間
2年7カ月
費用
75万円(税込)
リスク・副作用
歯の痛み/虫歯・歯周病/口内炎/発音障害/歯根吸収/歯肉退縮/金属アレルギー/顎関節症/補綴物の破損/後戻り 等(※個人差あり)
26歳10ヶ月/矯正治療後
上下の歯の内側に保定用ワイヤーを接着しています。
37歳1ヶ月/保定中(治療から10年後)
歯並びが維持されています。
37歳1ヶ月/保定中
(治療から10年後)
歯並びが維持されています。
申し訳ございませんが、当院では舌側矯正(リンガルブラケット矯正法)やマウスピース型矯正を致しておりません。
当クリニックの院長は、日本歯科専門医機構認定 矯正歯科専門医に認定されておりますが、この矯正歯科専門医審査に提出した症例はすべて通常の矯正(唇側=表側に装置をつける矯正)で治療したもので、舌側矯正やマウスピース型矯正で治療したものではありません。
院長は30歳頃にメタルブラケットを用いた矯正治療を受けましたが、装置を初めて装着した時に、多くの人は矯正装置にすぐには気付かないものだということが分かりました。当院の患者さんで同じようなことをいう方もいらっしゃいます。それも舌側矯正やマウスピース型矯正を本格導入する気にならなかった理由の一つかなと考えています。
通常の表側の矯正装置が気になる患者さんは、前歯部をメタルブラケットの代わりにセラミックブラケットにされれば、半透明なのでかなり目立たなくなりますし、さらに、ワイヤーも銀色でなく白色のホワイトワイヤーにされれば、より一層目立ちにくくなります。
舌側矯正やマウスピース型(カスタムメイド)矯正装置をご希望の場合、申し訳ございませんが他院をインターネットでお調べ下さい。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願い申し上げます。
なお、マウスピース型矯正装置も含む一般の方への情報が、日本矯正歯科学会のホームページで公開されていますので、ご参照ください。
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